捕獲された命を無駄なく活かす。
鹿革体験について
体験内容
鹿革は、しなやかで、耐久性もあることから、昔から弓道や剣道の武具などにも用いられてきました。
この体験で使用するのは、地元美作で獲れた鹿から作った革。思い思いのカタチにし、金具を取り付けたり、刻印を刻んで、オンリーワンのキーホルダーを作ることが出来ます。
捕獲された命も余すことなく使うことで、新たな価値を生みだす。ココにしかない革で、ココでしかできない体験ができます。
お問い合わせ先
所要時間 | ~30分 |
---|---|
用意するもの | 特になし |
定員 | 5名~ |
対象年齢 | 小学生以上 |
期間 | 通年(要予約) |
料金 | 2000円/人 |
駐車場 | 有 |
開催場所 | 美作市上山(ご予約いただいたときにお伝えいたします。) |
URL | https://www.tsunag-ueyama.com/ |
備考 |
この体験の実施者:梅谷 真慈
大学院では環境学を学び、国内外の農村へ足を運びインターンとして発展途上国支援などにも携わった経験も持つ。上山に美作市の地域おこし協力隊として移住し、任期を終えてからも、棚田の再生や農村が持つ問題解決に取り組んでいる。また、20歳のころに狩猟免許も取得。自らも獣害の捕獲に取り組みながらも、捕獲された鹿の活用として、鹿革製品の販売なども行っている。
「すべてが命をいただくことから始まる。」
猟師から学ぶ。命と向き合うことで生まれる思い。
梅谷さんは上山には地域おこし協力隊として来られたそうですが、その前は何を?
梅谷さん当時は学生で、大学で環境や農業のことを勉強していました。
インターンとして発展途上国などに行ったりする中で、田舎の可能性や、やりがいを感じた反面、獣害・高齢化・耕作放棄地などの問題に対して、やる人がいない、計画する人もいない、プレーヤーがいないという日本の田舎の現状を知りました。
そこで、プレーヤーとして自分が動くことに意義を感じ、美作市地域おこし協力隊として上山に来ました。
それは何歳位の時だったのですか
梅谷さん大学院の頃からここに通い始めて、協力隊になったのが2012年の4月です。
今住んでいる家は当時、40年放置されており、床なども無いに等しいくらいの状態でした。
家の改修をするにあたり、友達が手伝いに来てくれたり、ワークショップ形式で改修を行ったりして、多くのみなさんに協力していただき、3~4ヶ月程かけて、やっと住める状態になりました。
最初狩猟の免許をとろうとしたきっかけは?
梅谷さん狩猟免許を取ったのは2012年頃です。
当時は、自分で肉を自給できるのは、楽しそうだなという単純な思いで狩猟免許を取得しました。
そこから鹿革体験を始めようと思ったのには理由があるんですか?
梅谷さん私の身内に革産業に勤めていた人がおり、やってみようと思ったのもありますが、一番は、美作でとれた鹿革を有効活用することで、鹿自体に価値を生み出したいと思い、鹿革体験を始めました。
「鹿の革」に価値が付けば、お肉にも価値を反映できると考えました。
鹿を”余すことなく最後まで使う”という事を皆さんに体験していただきたいです。
鹿革の魅力は?
梅谷さん鹿革は、繊維がきめ細やかで、しなやかさもありながら、丈夫で長持ちなので、昔から剣道や弓道の武具などに使われてきました。鹿が生きていた時の証として傷が付いた物もあるので、そのような傷も、他には無い魅力だと思います。
生きているときについた傷なんですか?
梅谷さんそれが枝で引っかいたからか、噛まれて付いた傷かはわからないですが、美作の山を駆けまわっていた鹿の証になると思います。「岡山県産の鹿革」と間違いなく言えるんです。隣県が兵庫なので、少しだけ兵庫に行ってた可能性もありますけどね。
最後に、今後の展望は?
梅谷さん鹿革を知ってもらい、価値を生み出すことです。
一人だけで取り組んでも広がらないので、企業や作家さんとのコラボなども考えています。
あとは、美作市内で年間5000頭ぐらい捕獲されている鹿も全てが活用できていないので、できるだけ多く活用できるように取り組んでいきたいと考えています。